「でね……夏休みに入ったら報告しようと思うんだけど…」



あたしはそう言って流二をジィーっと見つめた。


「いいんじゃないか?そしたら一人じゃ不安だろうから……俺も一緒に行くか?」



流二があたしの頭を撫でながら言った。



「え?……いいの?」



「ああ」



流二は頷いてあたしを抱き締めた。



「美綺、俺はきっと見守ってあげることしか出来ないと思うけど……頑張って元気な子供産めよ」


流二があたしを抱き締めながらそう言った。



「うん。……頑張るね」


あたしは小さく呟いて流二の胸の顔を埋めた。



……流二の腕の中、すごく温かい。



その時思った。



流二に抱き締められると、なんだか心まで温かくなるんだって。



そして気が付くと、あたしは流二の腕の中で寝息を立てて深い眠りに落ちていった。



最近あんまり寝れてなくて寝不足ってこともあったけど……やっぱり流二の腕の中が温かくて、気持ちよかったってのもある。



流二に抱き締められると、すごく安心するんだ。


―――――…



「……ん?」



朝、あたしはゆっくり目を覚ました。



そして目を開けると、あたしは流二の部屋に居た


仰向けになったまま周りを見渡すと、あたしの隣りで流二が寝息を立てて静かに眠っていた。



え?……なんで?



なんであたし、流二の部屋に居るの?



記憶が曖昧なまま、なんとか目を覚ました。



そしてあたしはしばらく、流二の寝顔を見つめていた。



流二の寝顔って……以外と可愛いんだよね。



ていうか、よく見ると―――…



やっぱりカッコいい……まつげは長いし、肌だって綺麗だし……ていうか、肌なんかニキビ一つないし。



あーあ、流二が羨ましい


あたしは流二を起こさないように流二にそっと近付いて、流二の肌に触ってみた。



うわっ……なにこれ。ちょースベスベ。



なんか触り心地がいい。


ていうか、なんで女でもないのにこんなに肌がキレーな訳?