流二に……妊娠したことを話した。



本当は嫌われるんじゃないかって、別れようって言われるんじゃないかってすごく不安だった。



けど……流二は全然そんなこと言わなかった。



……すごく、喜んでくれた。



それだけで嬉しかった。


でも、話をしてた時につわりが来てしまった。



あたしは急いで洗面所まで行くと、流二もあたしの後を追って洗面所まで来てくれた。



すごく心配してくれた。


ほんっとに嬉しかった。


この一年、頑張らなきゃ


元気な子供を産むために……頑張らなくちゃ。



辛くなるかもしれないけど……頑張って耐えてみせる。



流二と、自分に誓った。


それから一週間。



体調の方も大分楽になってきた。



だから、学校に行った。


学校に行くと、茉衣が心配してくれた。



けど、つわりも結構ヒドくなってきた。



授業中とかは特にヒドくて、つわりが来る時はいつも茉衣が一緒に居てくれた。



担任の先生には事情を話したら、一応分かってくれたみたいだ。



しかも、担任の高杉先生は「そっか。まぁ頑張って元気な子供産むんだぞ」そう言ってニコッと笑ってくれた。



なんかすごく嬉しかった


だから、余計頑張ろうって思えた。



それから他の先生たちには高杉先生から話してくれるって言ってくれたから、いつでも教室を抜けることが出来るようになった。



他の先生たちも、あたしの心配をしてくれて、逢う度に優しく声を掛けてくれた。



しかもなぜか全校生徒があたしの妊娠を知っていて、色んな人があたしや流二に声を掛けてくれた


その度に勇気をもらえた


だから頑張ろうって思うことが出来た。



でもやっぱり、どこか不安だったけど……その度に勇気をもらえた。



だからみんなに「ありがとう」って心の底から言えた。



だから……嬉しかった。


感謝しきれないくらい、感謝してる。



だから今、こうやって笑顔で居られるのは……みんなのおかげなんだ。