【完】イケメン生徒会長は俺様!?

それから二ヵ月後。



季節はあっという間に6月になった。



梅雨入り間近の頃。



そして、美綺の誕生日が近くなってきた頃。



俺たちにとって……とんでもないことが起きてしまった。



―――――…



「……はっ!?」



ちょっと待て!!



美綺……お前今、なんて言った?!



「み、美綺……お、お前。……い、今なんて言った?」



そんなことを聞いて動揺を隠せないのは、当たり前だ。



俺にも、まだ信じられないのだから。



「だから……出来たの。……赤ちゃんが」



おい。それってつまり―――…



俺が言いたいことを察した美綺が、すかさず口を開いた。



「あたし……妊娠したの」



「…………」



……ウソだろ?



だって……医者にはもう、子供が出来ねーって言われたんじゃなかったのかよ。


「おい……ほ、本当か?」



「だから、そうだって言ってるじゃん」



美綺?!なんでそんな冷静で居られるんだよ!!


「俺たちの子が……お前のお腹の中に?」



「うん。そうだよ」



そう。俺がこんなにも焦っている訳。



それは―――…



美綺が"妊娠した"と言ってきた。



それで現在この状態。



俺はもちろん、動揺を隠せないで居る。



というか、未だに信じられない。



美綺が"妊娠"って…。



美綺は、医者にもう子供が産めないって言われたはずなのに…。



なのに妊娠って…。



これってもう……"奇跡"としか言い様がないよな?



てか、それ以外の何者でもない。



ことの始まりは一週間前のこと。



―――――…



「流二……なんか気持ち悪い…」



一週間前。



美綺が体調が悪いと俺に訴えてきた。



「大丈夫か?」



その日は平日で、もちろん学校があった。



「うん……でも、無理っぽい…」