「あっ、ごめんなさい」


あたしは小さい声でそう呟いてイスに座り直した


「「「「……………」」」」



うわーん……あたしのせいでしらけちゃったよぉ…。



……どうしよう。



すると、和葉ちゃんが口を開いた。



「ご、ごめんね美綺ちゃん」



和葉ちゃんは申し訳なさそうにそう言うと、苦笑いした。



「え?ああいや……和葉ちゃんは悪くないよ。悪いのはあたしだから。怒鳴ったりしてごめんね」


あたしはそう言うと、水を飲んだ。



「……そろそろ帰るか」


と流二が言った。



「そ、そうだな」



結城君は苦笑いした。



そしてあたしたちはお金を払うと、そのままお店を後にした。



そして車に乗った。



車に乗ってすぐに、あたしの制服のポケットで携帯が震えた。



あたしはポケットから携帯を取り出すと、携帯を開いて画面を見た。



画面には《新着メール一件》と表示されていた。


あたしはメールボックスを開いた。



件名:無題
本文:和葉です!
早速メールしちゃいました♪



メールを送ってきたのは、和葉ちゃんだった。



件名:Re
本文:ありがとう♪
嬉しいよ!
これからもよろしくね。


よし、送信っと。



あたしは携帯を閉じてそのまま手に持った。



すると、また携帯が震えた。



また携帯を開いてメールを読んだ。



件名:Re:Re
本文:うん♪
じゃあまたね!



あたしは返信せずに携帯を閉じると、また制服のポケットにしまった。



あたしは流二に視線を向けた。



流二は窓の方を向いていた。



「……流二?」



あたしはとっさに流二の名前を呼んだ。



「ん?……なんだ?」



流二は視線をあたしに向けてそう言うと、あたしの顔を覗き込んだ。



「さっきは、ごめんね」


「はっ?なに謝ってんだよ」



そう言った流二の目は、あたしの目をジッと捉えていた。