【完】イケメン生徒会長は俺様!?

美綺はそう言うと立ち上がり、頭を下げた。



「美綺、もう分かったから……顔上げなさい」



美綺の母親はそう呟いた


「…………」



美綺はなにも言わずに顔を上げると、そのままソファーに座った。



長い沈黙が続く。



誰も口を開こうとしない


美綺は俯いたままなにも言わなかった。



気付けば美綺は、涙を流していた。



俺は美綺の手を強く握り締めた。



すると、美綺の母親がおもむろに口を開いた。



「美綺……辛かったでしょ。気付いてあげられなくてごめんね」



美綺の母親はそう言うと、美綺の所に駆け寄って美綺を抱き締めた。



美綺の母親を見ると、美綺の母親は泣いていた。


美綺の父親も、下を向いて声を押し殺して静かに泣いていた。



「お父さん、お母さん……本当にごめんなさい。今まで黙ってて。……本当は、ずっと話そうと思ってたの。でも、なかなか話せなくて……話すのが怖くて、言えなかったの。……嫌われたくなくて、話す勇気がなかったの」



美綺は涙を拭いながらそう言った。



「……もういいのよ」



美綺の母親は、美綺の背中を撫でながら言った。


美綺はきっと……正直に言えたことを喜んでいるだろう。



今まで胸の奥にしまい込んできた真実を、告げることが出来たのだから。


そして美綺の母親は涙を拭って明るく言った。



「ほら……美綺、いい加減泣きやみなさい。お母さんが美味しい物いっぱい作ってあげるから」



「……うん」



「あっ、雨宮君も食べてって。今日はたくさん作るから」



美綺の母親はさっきの涙がウソのように明るかった。



「あっ、はい。すいません…」



俺は軽く頭を下げた。



「ウフッ。じゃあ支度するからゆっくりしててね。美綺はお母さんの手伝いよろしくね」



「……はーい」



美綺の母親はニコニコしながら嬉しそうにキッチンへと向かった。



すると、美綺の父親がゆっくりと口を開いた。



……一体、なに言われるんだ?