【完】イケメン生徒会長は俺様!?

俺は結城に視線を向けた


「和葉ってなんであんな強ぇんだ?」



「はっ?」



また変なこと言い出したぞ、コイツ。



「いや、アイツなんかあるとすぐ俺のこと殴るんだよっ!!……それがすっげー痛ぇんだよ」



ああ、そういうこと。



「アイツ空手やってるからな。まぁ、アイツの親父が空手の先生だから、小さい頃から嫌々ながら習わされてたみたいだし。それに、アイツ空手めちゃめちゃ強いぞ。試合で普通に優勝してるぐらいだから。……まぁ、さすがの俺でも五分五分になるくらいだから相当だろうな」



俺はため息交じりでそう言った。



「か、和葉そんなに強ぇのか?!馬鹿力だろあれっ!!マジでお前も殴られてみろよ!!マジで痛ぇんだって。下手したら骨折れるぞっ!!」



結城はそう言って溜め息をついた。



「俺だって殴られたことあるぞ」



「マジ?痛ぇよな?」



するとその時―――



「あたしがなぁにー?」


その一言で結城が固まった。



和葉の、この悪魔のような笑顔はかなりヤバいぞ。……結城が危険だ。



「か、和葉、なんのことだよ」



結城、和葉にウソは通用しねーぞ?



そして和葉の笑顔が……悪魔のような笑顔から、天使のようなスマイルに戻った。



この時が一番ヤバいんだ!



この俺が経験してるからよく分かる!!



この和葉は、完璧に裏の顔だ!!



「誤魔化さないでよね!あたしにウソは通用しないから!!」



和葉はそう言って結城の頭に思いっきりチョップした。



?!?!



それを見た瞬間、俺は開いた口が塞がらなくなった。



和葉、前にも増して強くなってる!!



うわぁ……ヤバいぞ!!


和葉はふと、俺を見た。


「あれ……流二?」



和葉は俺の所に寄ってきてそう言った。



「よ、よう。久しぶりだな。元気か?」



俺は恐る恐る口を開いた


「やっぱ流二だ!久しぶり!」



和葉、俺に気付いて欲しくなかった。