【完】イケメン生徒会長は俺様!?

でも、俺はとっさに美綺の腕を掴んで引き止めた


「……え?」



俺は立ち上がると、美綺をギュッと抱き寄せた。


「……生徒会長?」



「ごめん。……美綺」



「なんで生徒会長が謝るんですか?」



美綺は俺に言った。



みんなに見られてても見られてなくても、今はそんなこと関係ない。



「俺が美綺を悲しませたことには変わりはないから。……さっき言われたんだ。美綺はみんなの知らない所で声押し殺して泣いてるって。もうこれ以上、美綺が泣いてる姿見たくないって。……だから、悲しませないでくださいって」



「…………」



美綺はなにも言わずにただ無言だった。



「本当にごめんな。いつも泣かせてばっかで…」


「ううん。大丈夫。……そんなことで流二のこと嫌ったりしないから、大丈夫だよ」



美綺はそう言ってニコッと笑った。



「もう、お前のこと絶対泣かせたりしない。……だから「もう言わないで…」



けど、それを美綺が遮った。



「え?」



「もう分かってるから。……だから、もうなにも言わなくていい」



美綺はそう言って俺から離れた。



「失礼します」



美綺はそう言い残し、教室から出て行った。



「……雨宮、いくらなんでもやり過ぎじゃないか?俺ら居るんだぞ?場を考えろ、場を。俺らが空気読めてないみたいじゃんか。アホ雨宮」



そう言ったのは俺の前の席の結城。


「悪かったな。まぁ、見なかったことにしとけ」


俺はそう言ってまた席に戻った。



すると、また結城が話しかけてきた。



「お前さぁ、なんでそんな大胆な訳?」



いきなり変なことを聞いてきた。



「はっ?」



「この前見たぞ。お前とえっと…美綺ちゃん?がキスしてる所」



「はっ?」



もう"はっ?"しか言葉が出て来なかった。



見てた?……いつの話をしてるんだ?



「お前、いつの話してんだよ」



俺は呆れたようにそう言った。