【完】イケメン生徒会長は俺様!?

冴島はそう言って俺の肩を叩いた。



そして更にこう言った。


「美綺と、まだ仲直りしてねーの?」



「え?」



そう言った冴島の顔は、なんか真剣だった。



「美綺が昨日言ってたぞ。お前にヒドいこと言っちゃったって。また傷つけちゃったのかなって。泣きながら俺に言ったんだ。……アイツだって、悪気があってあんなこと言った訳じゃねーよ。美綺だって、その辺はちゃんと分かってると思うぜ?……反省してたし。だから、いい加減仲直りしろよ。じゃなきゃ、俺が美綺のこと貰うからな」


冴島はそう言って、ささくさと行ってしまった。


でも……俺はその時気付いてしまったんだ。



アイツが……切なそうな顔をしていたことに…。


俺が教室に入ると、俺の所に数人の女子が集まってきた。



「な、なんだよお前ら。俺になんか用か?」



「あの、美綺のこと泣かせないでください」



その中の一人が言った。


「え?」



「美綺は……生徒会長のことでかなり悩んでます。生徒会長は気付いてないかもしれないけど、美綺は毎日あたしたちの知らない所で泣いてるんです。……授業中とか、ずっと声押し殺して」



「…………」



俺はただ無言で居た。



「お願いですから、もうこれ以上美綺のことを悲しませないでください。……あたしたち、もう美綺が泣いてる姿は見たくないんです。美綺には笑ってて欲しいんです。じゃあ失礼します。行こう、みんな…」



数人の女子は俺にペコリと頭を下げてから教室を出て行った。



俺はその場で立ち尽くしていた。



すると、そこに冴島が来た。



「気にすんな。……でも、あれがアイツらの本心なんだ。受け取ってやれ。それがお前のためにもいいぞ」



冴島はそう言ってまた席に戻って行った。



俺が席に着くと、美綺が教室に入ってきた。



そして俺の前に立った。


「生徒会長、さっきは華たちが変なこと言ってすいませんでした。だから気にしないでください。……あたしは大丈夫なんで。じゃあ失礼します」


美綺はそう言って、教室を出て行った。