【完】イケメン生徒会長は俺様!?

流二だった。



あたしはケータイを開いたまま呆然としていた。


「森村……どうした?」


そう言ったのはあたしの隣りの席の吉沢直樹君。


中学も一緒で、結構仲が良かった。



「え?あ、ううん。……なんでもない」



あたしはそう言って返信せずにケータイを閉じた


そして、先生が入ってきて授業が始まった。



それから一時間、普通に終わった。



あたしは授業が終わった後、教科書などをカバンに詰めた。



すると、吉沢君に話しかけられた。



「なぁ、森村」



「ん?……なに?」



あたしは手を止めて、吉沢君の方に向き直った。


「さっきケータイ見てボーッとしてたけど……なんかあったのか?」



「……ううん。なんでもないよ」



「ふーん……まぁ、なんかあったら言えよ」



「うん。ありがとう」



吉沢君はあたしを見つめた。



そしてHRが終わると、あたしは茉衣と絵里香と一緒に教室を出た。



でも―――



「美綺、帰るぞ」



あたしは流二に引き止められた。



「え?ちょっと流二……なに?どうしたの?」



流二があたしを引っ張る


もう……なんなのよ。



でも、その時あたしのケータイが勢いよく鳴った


それに気付いた流二が、立ち止まった。



「……早く出ろよ」



流二はそう言ってあたしの腕を放した。



「うん」



あたしは電話に出た。



「もしもし」



「もしもし美綺?俺だけど…」



「え?もしかして……良平?」



「ああ、俺」



電話を掛けてきたのは良平だった。



ふと流二を見ると、流二は壁に寄り掛かってあたしを見ていた。



「どうしたの?」



「今どこ?」



「え?……三階」



あたしは戸惑いながらそう答えた。



「三階?分かった。今から行くから待ってて」



「え?ちょっと良平!」