【完】イケメン生徒会長は俺様!?

「はぁ…」



思わずため息が出た。



なにやってんだろ、あたし。



生徒会長に……もう一回俺の所に戻って来て欲しいって言われた。



最初は戻ってもいいかなって思った。



でも……また傷つけるかもしれない。



そう考えたあたしは、ごめんなさいと言って部屋を出てしまった。



本当は……戻ろうかと思った。



けど、また傷付くのが怖くて素直に気持ちに応えることが出来なかった。


でも、いつかまた戻りたい。



戻ってあの頃のように一緒にお弁当を食べたり、話したり、一緒に帰ったりしたい。



するとその時、あたしの携帯が着信音をたてた。


ディスプレイを確認すると、誠人君だった。



あたしは急いで通話ボタンを押した。



「もしもし」



「もしもし、美綺?」



「……うん。どうしたの?」



「いや、大したことじゃないんだけど……ちょっと声が聞きたくなって」


「え?……なにそれ」



あたしは手に持っていたシャーペンを机に置いた


「あのさ……雨宮と別れたって、本当?」



「え?」



あたしはその質問になんて答えたらいいか分からず、黙り込んでいた。



そして長い沈黙が続いた


「……うん」



あたしは短く答えると、またシャーペンを握った


「そうなんだ…」



誠人君は少し黙ると、また口を開いた。



「じゃあ、俺と付き合ってくれないかな?」



「……え?」



あたしは誠人君の言葉に驚きを隠せなくて、気が付くと手からシャーペンが落ちた。



「俺、ずっと美綺が好きだったんだ。……だから、俺と付き合ってくれないかな?」



あたしはただ黙り込んでいた。



考えた。生徒会長ともう一回よりを戻すか、それとも誠人君と付き合うか


誠人君と付き合えば……辛い思いなんてしなくて済むのかな?



誠人君と付き合えば……生徒会長を忘れることが出来るのかな?



色んなことを考えた。