【完】イケメン生徒会長は俺様!?

あたしと生徒会長だけが、生徒会室に取り残された。



あたしは一旦口を開いたものの、なんて言ったらいいか分からず、言葉が出なかった。



生徒会長も資料の山を見つめたまま、口を開こうとはしなかった。



あたしはドアの前に立ったまま、動けずにいた。


「……座れば」



この長い沈黙を破ったのは生徒会長だった。



「……うん」



あたしは頷くと、生徒会長の隣りに座った。



でも……やっぱりなんて言ったら分からず沈黙が続いた。



「また……先輩たちにやられたのか?」



生徒会長はそう言うと、あたしを見つめた。



「…………」



あたしはなにも言えずにただ俯いていた。



「ごめんな……俺のせいでこんなことになっちまって。守るって約束したのに、守ってあげられなくてほんとにごめん…」


生徒会長はそう言うと、あたしをギュッと抱き締めた。



「やだ……離して!!」


あたしは生徒会長を突き飛ばした。



「……美綺?」



生徒会長は驚いた顔をして、あたしを見つめた。


「なんで……なんでいつも側に居て欲しい時、助けて欲しい時、あたしの側に居てくれないの?!辛い思いしてるのに、なんで助けてくれないの!?ねぇ……なんで?」



あたしは泣きながらそう言うと、生徒会室を飛び出した。



「おい、美綺!!」



あたしは生徒会長の声も聞こえないフリをして走った。



あたしは空き教室に逃げ込むと、鍵を閉めた。



「流二のバカッ……守ってくれるって言ったじゃん。……ウソつき」



あたしは誰もいない教室で一人呟いた。



それから思いっきり声を上げて泣いた。



そして気が付くと、放課後になっていた。



あたしは教室から出た。


でも、その時だった。



ガシッ



誰かに腕を掴まれた。



振り向くとそこには……生徒会長が居た。



「ウソッ……なんで?」


あたしは逃げようと一生懸命抵抗した。