ＮＯ ＴＩＴＬＥ

「…ありがとう。私を好きになってくれて」



今なら素直になれる気がした。


隣に居てくれるのが永浜悠で良かったと想う。




私も永浜悠を好きになりたいと想った。



形だけじゃなくて、心もカップルになりたい。




「綺羅、俺のこと…好き？」



「…嫌いじゃない…」



やっぱりいつもの調子は相変わらずで。



「今なら好きって聞けると想ったんだけどなぁｰ」




ちょっと悔しそうに、ちょっとはにかんだ奴の視線は、その時何かをとらえた。