「中村は山川綺羅のことが好きなんだよ。それで、いじめから助けて恩人となったってわけ。」 「なにそれ…じゃいじめも中村の…?」 「それは違う。自分らの意志でやった。中村がさぁお金くれたから、やめちゃった。」 ―――パァン! 麻那は思いっきりびんたを食らわせた。 「あんた最低。まぁ話してくれてありがと。」 「なにすんだよ。いじめられてぇのか?」 「もう一発たたかれたいの?」 そう笑顔で切り返すと、悔しそうに去っていった。 お金で解決するなんて最低だよ! 綺羅に言うべきなのかな…