俺は、
もうダメっすよ。
イライラし過ぎて、
ムカつく。
あの二人。
二進も三進も行けへんのは、
俺もや。
その間も、
洋ちゃんのライブ。
それなりに楽しいけど、
鶴の様子がおかしい。
俺の知ってる鶴じゃなくなってきた。
女が切れるとこうなるのか。
「そんなさ。
愛梨ちゃんとは、
何でもないって。
お前が、
愛梨愛梨って、
逆にあいつに擦り込んでるんだよ!」
って、
この間俺言ったよな。
うん。
そしたら、
そうかなって、
鶴も納得したのに。
そうだよな。
じゃあなんで!!
「やっぱり洋ちゃんと、
あの女、
行くとこまで行ってんだよ!」
なんてこと言いだしたんだ。
またあいつの携帯見たのか。
「なんで?」
「日記見た。」
「……さようですか…。」
もっと悪かった。
「携帯も見たけど、
やっぱり、
こないだ実家帰ったときとか、
あの子にあってるし。」
ごめんそれ知ってる。
でもまだ手は出してないんだよなこれが。
まああってるのは事実だけど…。
「お前日記見るのも、
ないだろ…。」
「だって置いとくのが悪いんじゃん。」
じゃぁ、
お前、
お前が歩いてて刺されたら、
歩いてるのが悪いんじゃんって言ってやるからな。
何か鶴がおかしい。
様子がおかしい。

