そのあと洋ちゃんたちが合流して、
なかなか楽しかった。

フィリピン料理をごちそうになったり、
その家の旦那さんと、
たっぷりワインを飲み下したり、
夜が更けた頃、
その旦那さんが、
日本人なんだけれども、
弟を送っていくと家を出て行って、
もう戻っては来なかった。

今日はクリスマスなのに。

子供達も、
二人とも彼氏と過ごすと、
出ていき、
この家には、
彼女と助手仲間と、俺たちだけ。

「あの旦那、
絶対浮気してるよな。」

洋ちゃんとひそひそ話した。


少し寂しい気もした。


それから、
俺たちはお暇した。

楽しかったな。
上手かったな。
とか言いながら帰ったに違いない。
酔っぱらってたから、
もう覚えていないけれど。

もうイベントが終わると、
年も暮れで、
洋ちゃんや鶴は、
連れだって実家に帰ってしまった。
俺は、
年暮は、
28日から6日勤とか8日勤だった気がする。
何分、人がいないもので家の病院。

そして運命の31日がきた。
その日、
クリスマスに招待してくれた、
彼女。
まあ、
仮にリベアとしておきますか。
また彼女に、
誘われた。

「今日家デ、
年越シ、パーティするカラ。」

そう誘われた。
まあ、年越しも一人なので、
まあいいか。
そんな軽い気持ちで、
彼女の家に行った。
今回はワインを買って。

行ったらりベアが迎えてくれたが、
彼女しかいない。
俺が一番乗りか?

「みんなはこれから来るの?」

「今日ハ、二人きりダヨ。」


…・・は め ら れ た。