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「出発は夜明けだ!!一気に本部へ攻めいる!!

みな準備をしておくように!!」



ディアスが兵士たちに指示を出す。



ロイやクライブも出立の用意をする。



「ディアス!!本当に行くの?」



エナが何とも言えないといった表情でディアスに駆け寄る。



「何もディアスが行く必要ないわ!!もし怪我でもしたら…」



そういいかけたエナの言葉をディアスが遮った。



「エナ…俺はお前を愛していたのかもしれない。でも今あいつに抱いてる気持ちがそうなら…

お前に抱いていた気持ちは愛じゃない」



ディアスの言葉を無表情で聞いているエナにディアスは続けた。



「俺はお前がした事を問い詰めたりしない。


でも,これ以上堕ちていくお前を見たくない」



そういうと,ディアスはその場を後にした。