すがすがしい太陽の光がカーテンの隙間からレイの顔を照らす。



「ん…」



眩しさでぐるんと寝返りをうつ。



いったいどれだけ眠っていたのだろう…



まだ重い瞼をこすりながらゆっくりと目を開けると見覚えのない部屋だった。



まだ早朝なのだろう。まどから見える庭の木々は朝露でキラキラと輝いていた。



レイは,近くにあった上着を羽織ると寝室のドアをそっと開け隣の部屋を覗いた。



大きな窓の前にある資料が山積みにされた机。その机の正面に大きなソファーとテーブルがある。



よく見ると,ソファーの陰から見覚えのある金色の髪が覗いていた。



その瞬間,レイの鼓動は高まった。



一歩一歩ソファーへ近づく…


スー…スー…



そこに寝ていたのはディアスだった。ここはディアスの部屋だったのだ。