「もうわかりやすすぎーッ。レイもそういう態度とったりするんだね」



頬杖をつき,いたずらっぽい笑いを浮かべながらティファが続ける。



「なんかレイとこんな風に話せてよかったぁ。やっぱ最初は変な先入観みたいなのがあったからね」



初めてティファからそんな話を聞いて,レイは自分の頬がかぁっと熱を帯びていくのを感じた。



それからふたりは夜が更けるまで語り明かした。


――――同時刻。サレスから少し離れた森の中にぼうっと怪しい光とともにひとりの人間が現れた。



黒い髪をなびかせながら,フラフラと歩く人影…



「…ディ…アス………」



―――――――