「あちー」



ロイが,着ている服をバサバサあおぎ床に寝転がる。レイも近くに腰を下ろした。



「なぁー」

「ん?」

「お前って何番目くらいに強かったの?」

「さぁ?」



こんな何気ない会話がレイにはたまらなくうれしかった。



初めて本当の仲間ができたような気がしていた。


少し体を休めた後,ふたりはまた話をしながら城に向かって歩き始めた。


――――その頃,城ではレイに内緒で着々とパーティーの準備が進んでいた。