「おしッ,やるか」



少し日に焼けた肌にミルクティー色の髪。まるでいたずらっ子のように笑うロイ。



レイはロイと過ごすこの時間が結構好きだ。



ダークネスにいた時も鍛錬の時間はあったが,いつもひとりでたまにシーラが相手をしてくれていた。



その時はいかに自分の腕を磨くかで頭がいっぱいだったが今は違う。



ロイとの鍛錬を純粋に楽しんでいたのだ。



キーンッ



鍛錬場いっぱいに剣と剣がぶつかり合う音が響く。



だいたい朝から2時間くらい、ふたりはいつもこうやって剣を交えている。