「では、あなたにはこの人物の暗殺を命じます」



シーラが暗殺を命じた相手はあの少女、レイだ。



「…了解」



そう言うとレイは部屋を出た。漆黒の髪に漆黒の瞳。一目見れば誰もがわかる、このセルガイアの人間ではないと。



異界の人間は不幸の象徴といわれているセルガイアで、何も知らないレイが生きる事はとてつもなく辛い事だった。



そんなレイに手をさしのべたのがシーラだった。シーラは自分の持つ暗殺技術を全てレイに教えた。



結果としてレイはシーラの片腕として忠実に働く【殺し屋】となったのだ。