「君は…ダークネスの人間なんだろ?なぜ標的であるはずの国王を助けた?」 ディアスのその疑問にレイは答える事ができない。 「もうひとつ,その目と髪…。異界の人間…なのか?」 レイは何も答えられない。いや,答えたくなかった。 それがなぜかはわからないが言ってしまったら何かが変わってしまう気がしたから… ふたりの間に沈黙が続く。 「答えたくなかったらいい」 ディアスは窓の外に顔を向けた。 その時。 「ディアスーッ」 勢いよく扉を開け人が入ってきた。