「ん…」



何だか随分長い夢を見ていた気がする…



重い体を起こし,レイは辺りを見回す。



見たことのない場所だ。


綺麗に掃除が行き届いた部屋。 自分が寝ているベッドもふかふかだ。



「あら,目が覚めた?」



隣の部屋から女性がひとり入ってくる。



その女性は水色の長い髪を後ろで束ねている。



目は少しつり目全体的にスッとした印象だ。



「私はリリーナよ。私の顔に何かついてるかしら」



レイはリリーナに見とれていた。



ハッとし目をそらす。



そんなレイを見て,リリーナはフッと笑みをこぼす。