「どうだ,状況は」 部屋には数人の兵士とリリーナがいた。 「今はなんとか私の魔法でしのいでる。でもいつまでもつか…」 リリーナは司令室の中央にある大きなクリスタルに向かって手をかざしている。その手からはぼぅっと青白い光がでていた。 「すでに城内へ侵入されているはずだ。俺は今からそいつ等の元に向かう」 そう言って部屋を出ようとするディアスに向かってリリーナが言う。 「他のみんなもそれぞれ向かったわ。くれぐれも…気をつけて」 「ああ」 そう一言だけ言うとディアスは部屋を出た。