「断る。もう殺しはこりごりだ」 真っ直ぐにジェラスを見つめてそう答える。 「ぶッ!」 ジェラスが突然吹き出しだ。 「普通この状況でそう言うかよ。ほんとあんた変わってんなぁ」 今まで張り詰めていた空気が一気に緩んだ。思わずレイもキョトンとしてしまった。 「おそらく隊長が国王の元に向かってる。行きたきゃ勝手に行きな」 そういうとジェラスは背を向けて歩き出した。