「さっすが隊長」



そう言って現れた一人の男―――ナンバーズの一人であるジェラスだ。



少し長めの髪をかきあげながらジェラスが言う。



「今日もきっちり仕事こなしたみたいっすねぇ、ウチの期待のエース。俺も一度手合わせ願いたい」



そう言ってニヤリと笑うジェラスに、



「あまりくだらない事をいうものではありませんよ」



と、シーラが穏やかな口調で言い返した。