美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 「許してくれているのよね……」
 と、麻衣は言いました。


 ――いったい、誰が?


 イグニスが?
 いえ、それはきっと神様も。

 「ああ…そうだな…。ありがとう…」
 裕は美奈子を背負っているために目を拭う事ができませんでした。吹き降ろされる摂氏60℃の熱風がそれを乾かすまで、涙の流れるに任せるほかありませんでした。
 「ありがとう…本当に」




 一方、Lもまた感極まっていました。彼の額に噴出した汗は、第二の太陽によるものだけではないでしょう。
 「イグニスが……溶ける…」
 なぜなら、それは彼の価値観を転覆させる光景だったのです。EPD能力は人の悪意がなせる業であって、それを吸った竜は手懐ける事はできても……
 「竜の……自己犠牲心なんて…」
 というのはあり得ない事だったはずなのです…!

  
 「いいえ。してくれてるのよ、それを」
 KはLの肩を撫でて、説諭するのでした。
 「私達には、感謝しかできない……二人に」