美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 この超常現象をもっとも正確に観測していたのは、特殊装備のF-15Jでした。

 右翼下のハード・ポイントにミサイルではなく、多用途哨戒探知機を装備していたのが幸運だったのです。

 
 「全機、攻撃中止!」

 目標(竜は不可視であるため、ここでは飛行物体、つまり竜一とユイを指す)から20キロの地点で、この作戦の指揮を担った航空大佐は英断を下しました。
 

 「目標との距離を維持しつつ索敵継続!」

 彼は管制官に命令を伝えると、1番機が転送してくる驚愕のデータの解析を急がせました。


 下に挙げるのは探知機が転送せしめた最後の諸数値です。
 

 表面温度
 ……9万4437[K]
 (赤外線放射観測による)

 中心温度
 ……308万3000[K]
 (理論値)

 中心圧力
 ……1億2000万[atm] (理論値)

 半径
 ……8[m]
 (極強照度による誤差有り)

 なおこれ以降……
 つまりユイが初め1キロ以上あった火の玉を、ついに16メートルにまで押しつぶしたそのときを以って、観測は不可能になったのでした…!

 なぜならば……!!