美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 「黙れ……
 アナタは人間を侮辱した…!!」
 
 今、ユイは一切の迷いを断ち切ったのでしょう!
 

 が、それに対し…
 「ユイッ! まだ、そんなッ…!!」
 と竜一は狼狽したのでした。
 迷い、未練があるのは、寧ろ竜一少年の方だったのかもしれません。

 しかし本当のところはわかりません。
 
 何故なら、このとき竜一少年を支配した感情が、闘いの中で生まれた敵意だったのか、分かり合えない寂寞だったのか…
 そしてその澄み渡った瞳に青い眼光を与えたものが、雷電だったのか、涙だったのか…
 その実を知る事は、今はもうできないのです…。
 

 「分かれよ!! 違うんだ!」
 竜一は続けました。このときその慟哭を聞いたのは、きっと彼の理解者である美奈子だけだったのでしょう。
 「いくら強力なイグニスでも無理だ! 10万匹だぞ! 桁が違――」

 と、刹那。

 【うるせぇ……】
 当人、イグニスがそれを断ち切ったのです!
 【うるせぇ…テメェは俺を怒らせた…!!】