美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 「おい!! 嘘だろ!?」
 Lは二人の遣り取りを聞いたわけではありません。
 ただ、突如にして、真に群れの全容を見させられたのです。

 しかし、それは“増殖”ではないでしょう。なぜなら――


 「……いえ」
 Qは冷淡でした。
 「さっきから少な過ぎると思っていたのよ」

 「そうよね……」
 Kが続きます。
 「南は、あれだけの人間を“持って行った”んだから……。数はあれが妥当……」

 …………
 まったく、反論の余地を持ちません。 
 彼等のそれはぬか喜びに過ぎなかったのでしょうか……?


 「ユイちゃんを、称えよう」と呟いた課長はこのとき、音もなく涙を流していました。

 「たった13歳にして……。 あの少女は我々よりずっと……そう、高尚な境地に達していた。 『悪意』を内包した上で彼女が到達した感情は、人の貴き理想そのものだった……。 バカか…俺は」
 
 「理屈なんか、いい」
 課長は自身の言葉を続けました。「言葉にすればどれも、嘘っぽくなる。 言わなくても、みんな分かってるよな……?」
 三人は無言で頷きました。
 

 読者の皆さんも、同様に共感てくれている事を、私は希求して止みません。



 「あの子は立派だった。多分、まだ南の事が好きなんだな。 あの子は人間を信じ、愛した。 そうさ、一瞬だが『愛』の強さを信じさせてくれた……。 だが……!」

 
《だが……》

《エネルギー不足だ…!!》