美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 ……このようなとき、あなたならどうするでしょう?

 残るのは自殺、逃げ延びるは咎。


 二人の若い夫婦は前者を選びました。
 男は、これまでのEPD能力者統制の経験を活かして、新たな能力者を発掘育成し『ライトニング』打倒の道を模索する、という未来を裏切って……。

 そうか、とだけ課長は言いました。
 しかし誰にその男の決断を咎める権利があったでしょう。

 「行こう、麻衣…」 

 ―― どこへ? ――

 「ユイが怯えてる」
 裕は麻衣の肩を抱きました。
 「“信じるものが挫かれてしまった”から……」
 

 そう言って男は、人類の未来を裏切り、ただ娘がために歩み出したのです。

 
 「奇跡にすがり付く気かよ……」

 その二人の背中に、ある種の失望を持って、まだ子を持たないLは言いました。

 「でもさ、『正義』って感情は…砕かれたんだろ? ……もうダメじゃん……。 どうにもならないだろうがよ……」