美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 “僕の味わった事、少し分けてあげる”
 彼はそんな意味深な言葉を口ずさみました。

 「え…?」
 美奈子は竜一の怪訝な言葉に一瞬硬直しますが、そんな暇を与えてくれるような敵ではありませんでした。

 「…ッ!!」
 空中にとぐろを巻く『雷竜』もどき達の中から、特に昂ぶった5、6匹が群れから離脱して、彼女達を襲い来るからです!
 
 「ユイちゃん! 下がって!」
 美奈子は魔力を集中させました。『アーミー・オブ・ハデス』は竜族が操る魔法の中で最も防御に優れたそれといえます。
 だからこそ美奈子は――

 「日の出まで…! 日の出まで耐えれれば、あるいは…!!」
 という、望み薄な期待を抱いていました。
 
 しかし――!

 「『フォートレス・オブ・ハデス……!! どっ、どうしたの!?」