美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 「なに!?」と言ったのは課長でしたが、そこにいる誰もがそのように激震しました。
 
 
 竜一はゆっくりと大穴から上昇していきました。
 その大穴はユイの必殺によってますます深く、まるで“世界の深淵”のようになっていました。
 その穴から少年はゆっくりと天に登っていくのでした。


 「まさか…」と言うのはQです。


 「必殺の『階乗アルテミス・ブロー』も――
 「まるで効かないのか…!」と言った裕は、フェンスに凭れて座り込み、頭を抱え込みました。


 “深淵”から『ライトニング』は全容を現します。『雷竜』はますます強く、『ドラグーン・クロス』は凍てつく氷河のように白く……。

 
 「効いたよ…ユイちゃん。 そして真心も貰った」
 そう言うと彼は眼下の二人の“ドラゴネス”に微笑み、ちらり時計を見ます。
 「……しかし、約束の時間だ」

 「約束の…時間?」美奈子はその奇妙な言葉を、口の中で反芻しました。
 

 「そう僕は“執行者”だ! 表決は人間自身が下せっ!!」