美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 クレーターをポテンシャルの井戸にして、二匹の竜の波動関数が共鳴した瞬間、大爆発が巻き起こりました!


 その爆発は昼間のような照度で渋谷の街を照らし出します。

 「マジで何が起きてんだ…!?」
 「ヤ、ヤバくない?」
 という風に、ひたすらに楽観していた若者達の中にも、ようやくそんな不安が広がります。

 またそれは、EPD能力の存在を知る8課の上層機関にあたる、防衛庁某局の人々も同じでした。


 「予想以上じゃあないか…。『雷王』とやら」
 と言ったのは誰だったでしょうか。
 「やれやれ。“万一”に備えた戦闘配置が、“万一”で無くなるやもしれないなぁ」
 妙に暢気な口調で言われたその冗談は、事実、“三匹の怪鳥”を目覚めさせていたのです。

 つまり。
 茨城県は小美玉市にある航空自衛隊百里基地では、三機のイーグル(F-15J戦闘機)がその自慢の心臓を拍動させ、スクランブルの号令を待っていたのでした。
 いざとなれば、爆雷撃で、少年と少女もろとも、竜の存在を無きことにしてしまうべく…