美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 「だからお願い美奈子さん…! 私に命を預けて!」
 そう言ってユイは、美奈子の手を強く握りました。

 
 ――― 一方、高空。

 二人の女が手を握る様子を眼下に見ていた竜一は、それを死の覚悟だと確信しました。

 「やっと終わるね…」
 彼の中でも、ある種のの安堵がありました。
 いくら殺人者やレイプ犯の感覚を幾度とトレースしていたとしても、やはりそれを慣れてしまうような少年ではなかったからです。
 
竜一は特大の魔力を集中させてゆきました。
 「せめて痛みの無いように…。痛覚神経から焼き切ってあげる――

 ――と! しかし少年のそんな安堵は、二人の思いがけない行動によって断ち切られました。
 少年は目を疑いました。
 あれだけ痛めつけてやった『闇竜』が、尚も再び闇の魔物達を作り出していたからです。
 脆弱な魔物共は二人を囲むように壁を成します!

 防御しようと言うのでしょうか!?


「どうして…」
 この瞬間、少年の瞳からは抑えていた涙が溢れ出しました。 「世界に未練など見せるな!」


――こんな世界に
 未練など見せるな――!!