美奈子は自身の出身中学へ車を走らせました。
その中学校の周囲には自然公園があり、その屋上から見る夕日が殊に美しい事を知っていたからです。もちろん彼女自身が、竜一と同じ年齢だった時代の記憶も詰まっていました。
「ちっとも変わってない。ここ、私の母校」美奈子は時計を確認します。
「あ!いけない、急いで」 初夏の日没まで、あと10分。2人を黄昏のオレンジが包みます。
「どこへ?」
車を降りる美奈子の後に、竜一が続きます。
「屋上」
美奈子は竜一の手を取ります。「先生に見つからないようにね」
その中学校の周囲には自然公園があり、その屋上から見る夕日が殊に美しい事を知っていたからです。もちろん彼女自身が、竜一と同じ年齢だった時代の記憶も詰まっていました。
「ちっとも変わってない。ここ、私の母校」美奈子は時計を確認します。
「あ!いけない、急いで」 初夏の日没まで、あと10分。2人を黄昏のオレンジが包みます。
「どこへ?」
車を降りる美奈子の後に、竜一が続きます。
「屋上」
美奈子は竜一の手を取ります。「先生に見つからないようにね」


