「……ねぇ、ちょっと、寄り道していいかしら?」
”美奈子は意を決して言いました。彼女の頭の中では“その歌“の続きが流れ、彼女を勇気づけていました。
彼は――
と、美奈子は思います。
けれど彼は同じ歌の中で――
『産声を上げ そして立ち上がり やがて歩き始め 独りきりになる。 心が悲しみに 溢れ掻き乱されても 怯えることはない それが生きる意味なのさ』
――とも歌っているのよ…。
「いいでしょう?」
そうだ。 まだ、諦めてはダメだ。
この子にも、まだ…
凍てつく街に立ち向かっていく力があるはずなんだ
ちょっと寄り道していい、という美奈子の問いに
「え? ええ」
と、竜一は始めて笑顔を作りました。 またさらに悪戯っぽい微笑みをたたえ、
「いざとなれば、飛んで帰れますから」
と答えたのでした。
「あら。『雷竜』って便利ね!」
美奈子も笑顔で応じました。
こうやって笑うんだ、竜一君は……。
”美奈子は意を決して言いました。彼女の頭の中では“その歌“の続きが流れ、彼女を勇気づけていました。
彼は――
と、美奈子は思います。
けれど彼は同じ歌の中で――
『産声を上げ そして立ち上がり やがて歩き始め 独りきりになる。 心が悲しみに 溢れ掻き乱されても 怯えることはない それが生きる意味なのさ』
――とも歌っているのよ…。
「いいでしょう?」
そうだ。 まだ、諦めてはダメだ。
この子にも、まだ…
凍てつく街に立ち向かっていく力があるはずなんだ
ちょっと寄り道していい、という美奈子の問いに
「え? ええ」
と、竜一は始めて笑顔を作りました。 またさらに悪戯っぽい微笑みをたたえ、
「いざとなれば、飛んで帰れますから」
と答えたのでした。
「あら。『雷竜』って便利ね!」
美奈子も笑顔で応じました。
こうやって笑うんだ、竜一君は……。


