美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 ………
 どれほどの時間が経ったでしょう。


 南竜一は小さく「さよなら」と言って、ようやく視線を外しました。見つめ合った時間は一分とも数秒にも思えますが、どちらにせよ、少なくとも、人間が密集し互いがお互いに干渉せぬように余所余所しい小さなパーソナル・スペースを設けている大概の現代人にとって、それは異常ともいえる視線の交差でした。


 振り向いき去っていく竜一の背中を見つめるだけだった美奈子を……
そのとき一体何が突き動かしたのは何だったのでしょう。


 「待って」
美奈子は後から、竜一の手を取りました。