ユイがもし、このとき、今このとき、無理矢理にでも少年の手を握っていれば……。
しかし人間が未来という概念を手に入れてこの方、『今』が蔑ろにされ続けてきた事実は相も変わらずに、『次』という意識が、ユイから『今』という意識を奪い去っていったのです。
――今度なんか、意味ない――
私達もまた、そんな意識をたまには持つべきなのかもしれません。
ユイは人間の原罪として『今度』という希望にすがって――
竜一が『竜』を知っていた事に驚くだけで、彼の能力を美幸さんと同程度のものとしか思わなかったのです。あるいはそれがきっかけで、美幸さんとそうだったように、友情や恋愛を育めるのではないか、と淡い妄想すらしていたのです。
それはたった一日で、最悪の形で裏切られる事になるのですが――
「……ハッ! や、やだぁ。キティちゃんのパジャマ見られちゃった…」と、いう今のユイには、知る由はなかったのです。
しかし人間が未来という概念を手に入れてこの方、『今』が蔑ろにされ続けてきた事実は相も変わらずに、『次』という意識が、ユイから『今』という意識を奪い去っていったのです。
――今度なんか、意味ない――
私達もまた、そんな意識をたまには持つべきなのかもしれません。
ユイは人間の原罪として『今度』という希望にすがって――
竜一が『竜』を知っていた事に驚くだけで、彼の能力を美幸さんと同程度のものとしか思わなかったのです。あるいはそれがきっかけで、美幸さんとそうだったように、友情や恋愛を育めるのではないか、と淡い妄想すらしていたのです。
それはたった一日で、最悪の形で裏切られる事になるのですが――
「……ハッ! や、やだぁ。キティちゃんのパジャマ見られちゃった…」と、いう今のユイには、知る由はなかったのです。


