扉が開かれると…
「お邪魔しまーす!」
事情を知らない大柄な少女が別の世界からの牧歌を思わせる、陽気で無垢な声色でそう言いました。
「あ! 先輩!」
と、ユイはもう一人の影を見止めます。
「え、南先輩も!?」
現れたのはKの報告どおり、女子バレー部の部長を務める少女と南竜一でした。
「具合はどうかね?」
女バレの部長は垢抜けに笑いました。しかし、ユイの視線は南竜一の方ばかりに集中しています。
「ど、ど、ど、どうして?」 ユイは真っ赤な顔で竜一に訊ねます。
「何で来たかって?」
部長は少しほくそ笑むと、ハイ、と言って掌で合図し、竜一に答えさせます。
「いや。女バレと共用の大会球を買いに、清水塚駅に足を運んだからさ。ごめん、そのついでにだよ。迷惑だった?」
美奈子は注意深く耳を澄ましていましたが、竜一の声には邪気の欠片も感じ取れませんでした。
「お邪魔しまーす!」
事情を知らない大柄な少女が別の世界からの牧歌を思わせる、陽気で無垢な声色でそう言いました。
「あ! 先輩!」
と、ユイはもう一人の影を見止めます。
「え、南先輩も!?」
現れたのはKの報告どおり、女子バレー部の部長を務める少女と南竜一でした。
「具合はどうかね?」
女バレの部長は垢抜けに笑いました。しかし、ユイの視線は南竜一の方ばかりに集中しています。
「ど、ど、ど、どうして?」 ユイは真っ赤な顔で竜一に訊ねます。
「何で来たかって?」
部長は少しほくそ笑むと、ハイ、と言って掌で合図し、竜一に答えさせます。
「いや。女バレと共用の大会球を買いに、清水塚駅に足を運んだからさ。ごめん、そのついでにだよ。迷惑だった?」
美奈子は注意深く耳を澄ましていましたが、竜一の声には邪気の欠片も感じ取れませんでした。


