「最終コーナー回って最後の直線だぁ!」
達也少年の座る車イスを勢いよく押すユイは、廊下の角に差し掛かります。ここを曲がってナースステーションの前を通れば、達也の病室です。
「お姉ちゃん、危ない! 危ないよっ!」
そう言う達也は、しかし心底楽しそうに笑っています。
と、“二人乗り”の車椅子が急カーブを描いた刹那、その視界の正面に美奈子が飛び込みました。
「わっ! どいて! どいて美奈子さん!」
「えっ? きゃあ!」
達也少年の座る車イスを勢いよく押すユイは、廊下の角に差し掛かります。ここを曲がってナースステーションの前を通れば、達也の病室です。
「お姉ちゃん、危ない! 危ないよっ!」
そう言う達也は、しかし心底楽しそうに笑っています。
と、“二人乗り”の車椅子が急カーブを描いた刹那、その視界の正面に美奈子が飛び込みました。
「わっ! どいて! どいて美奈子さん!」
「えっ? きゃあ!」


