美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 どんな理由にせよ、親を殺してしまったという、重すぎる咎から……
 その後施設に収容されたユイは、大人の姿が少しでも自分に寄り来れば、今の達也が言うように……
 【私じゃない。違うの!】
 と頭を抱えるのでした……。


 ――――
 ――…

 「おいで」
 ユイは『光竜』にズンズンと近寄ってゆきました。

 「駄目よ! ユイちゃん!」
 と、美奈子が静止しますが、ユイには届きません。

 彼女は直感の命ずるまま、そうしていたのです。
 それが達也と『光竜』の狂気と暴力を引き出すと分かっていても、そうする他なかったのです。


 「…ぶったりしないよ…分った。そっか、怖かったんだね。怖かったんだよね」


 【ヤダヤダヤダ! ぶたないで、ぶたないでお父さん】


 「許せないよね。許せないよね」
 ユイは、光の放出点『光竜』に、あと数歩まで近付きました。