美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 (この台詞…。あれ?)
 ユイの中である1シーンが想起されています。

――私は…。 どこ? どこだろう、ここ。
――家じゃない。 …い、痛い!
――え、なんで? 身体も傷だらけだ…
 

 それは5歳の頃の記憶でした。
 ユイもまた達也のように虐待の末『EPD能力』を発症して父親を殺し、施設に収監されていたのです。
 

 先ほどの、この
 【愛される事はもちろん足りない。でも、あの娘は人を愛したいのよ』
 という台詞は、その施設で麻衣と看護婦が話していたものだったのです。

 ユイはそれを思い出していたのでした。