美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 一方、清水塚図書館から漏れ出した光は、周囲を昼間のように照らします。
 
 「こんなものなの?」
 Qは冷や汗とおもえる雫を、ハンカチで拭きました。

 8課総勢で図書館の周囲を取り囲み厳しく立ち入りを禁じ、完璧な事後処理に徹すれば、『ドラグーン』の存在は隠匿できましょうが、この溢れる光ばかりはどうしようもありません。


 予想外の出来事でした。


 「いや、予想以上だ」
 裕もまた唾を飲みます。
 「けれど、美奈子に任せるしかない。無理に介入すれば、余計少年の心を乱すだけだ。我々は無力だよ」
 

 と、二人の背後に駐車する、引っ越し業者のワゴンに偽装した指揮車から、オペレーターのKが言いました。
 「裕さん、Lから連絡です」