美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 一方、図書館では―――

 「達也くん、姿を見せて!」
 
 美奈子は、メイン・ホールの真ん中にあるテーブルの上に立ちました。

 身を潜める所はありませんが、逆に攻撃は見えるはずです。
 
 それに……
 「私はここよ! おいで、怖がらないで」
 と、達也少年に示す意図もありました。

 
 ……と、次の瞬間。
 不意に、児童室へと繋がる廊下の扉から、眩い光が漏れます。
 
 その顕現化(規格化)は圧倒的に強固で、光量の多さから目が眩んでしまいますが、それは『光竜』に間違いありません…!


 「……いえ、おかしい…! 『竜』だけのハズは無い」
 緊迫と興奮のせいか、美奈子の額からは汗が噴出ています。


 「達也くん! どこにい―― きゃああ!!」