美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 「いいえ」
 しかし、美奈子は泰然と言います。
 「裕さんのためではないわ。美幸ちゃんのためでも。たぶん、その迷子の竜のためでもない」

 そう言う美奈子は少し嬉しそうでした。


 
 「やってくれるのですね?」
 美幸さんは、まず第一にそれを喜びました。


 「そうよ。大丈夫、誰のためでもないから」
 彼女は晴れ晴れしい表情で言い放ちました。
 「だってそうでしょう?“私の世界には私しかいない”のですもの」