美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!

 「これは純粋に美奈子さんの善意に懇願しているのです」


 「つまりね…」
 裕が少女の直情的過ぎる話に補足を加えます。
 「確かに、そのような竜と能力者なら、放って置いても『自ら積極的に行動して他人を傷つける』……という事はないだろう。

 むしろ、他人に見つからないように逃げ回るだろう。

 けれど、刺激すれば決死の反撃に打って出るかもしれない…」


 「助けるとは?」
 美奈子は裕に尋ねます。


 「その竜と能力者に接触し、しかるべき措置で…宥める(なだめる)。
 すまない。そうとしか言えない」


 「そう、『なだめる』ね…」
 美奈子は苦笑しました。


 「だから…これは、美奈子さんの篤実に訴えるしかない事なんです」
 美幸さんは熱い視線を美奈子から離しません。