「そうじゃないんだ」
裕は弁解を試みます。
「そうじゃなくないわ! 何が、私の幸せよ…!
昔みたいに、罪の意識に苛まれたくないから、私が自分から『闘う』って言うのを待っていたのよ」
「いいから、話を聞いてくれ」
「昔の裕さんじゃないのよね!もうベテランの刑事だもの。打算は得意なはずだわ」
――アナタが『闘ってくれ』って言ってくれれば
――私はどこまでも闘えたのに…!!
「美奈子…」
裕が、そう言葉を詰まらせると代わりというように、美幸さんが峻厳な口調で
言い放ちます。
「美奈子さん、そうではありません」
「悪意などではなく、私達は本当に美奈子さんの善意のみを渇望したんです」
「…善意…?」
「そうです。今日はいろいろな事が起きました。 今朝の私は竜の悪夢に怯えているだけだったのです。夢の中の竜はただの悪意の塊でした…」
「……でも…」
「でも?」
美奈子は訊き返しました。
裕は弁解を試みます。
「そうじゃなくないわ! 何が、私の幸せよ…!
昔みたいに、罪の意識に苛まれたくないから、私が自分から『闘う』って言うのを待っていたのよ」
「いいから、話を聞いてくれ」
「昔の裕さんじゃないのよね!もうベテランの刑事だもの。打算は得意なはずだわ」
――アナタが『闘ってくれ』って言ってくれれば
――私はどこまでも闘えたのに…!!
「美奈子…」
裕が、そう言葉を詰まらせると代わりというように、美幸さんが峻厳な口調で
言い放ちます。
「美奈子さん、そうではありません」
「悪意などではなく、私達は本当に美奈子さんの善意のみを渇望したんです」
「…善意…?」
「そうです。今日はいろいろな事が起きました。 今朝の私は竜の悪夢に怯えているだけだったのです。夢の中の竜はただの悪意の塊でした…」
「……でも…」
「でも?」
美奈子は訊き返しました。


