ベッド横のナイトテーブルに置かれていた灰皿にタバコをギュギュっと押し付け、火を消した弘樹は体を向き直した。 「この話は、ひとまず終わり。また今度な。もう遅いから寝ようか」 「そうね」 「おやすみ」 「おやすみ」 おでこから唇に落とされたキスに力が抜ける。 微睡む意識とともに、弘樹の大きな胸元に身体を預けると、トクントクン…と優しい心音が聞こえた。 その優しさに包まれながら、麻紀は遅い眠りに就いた。