でも……なんでこの時期に? 


今日は念願のプロジェクトの企画が通った日だっていうのに――。 


今からプロジェクトが始動されるっていう大切なときに――。


弘樹の考えが分からない。 


「どうして、今日なの?」


天井に吸い込まれていく煙の流れを目で追いながら、弘樹の応えを待った。